「システム会社に任せているから大丈夫だと思っていた」
これは、ある建築会社の社長の言葉です。従業員20名ほど、現場と事務を抱える、どこにでもある会社でした。
導入前の状況
その会社では、多くの会社が抱えている課題と同じように
- 工事情報は紙とExcelが混在(あるある)
- 事務は残業が増加(残業したくないけど追いつかないので仕方なく)
- 現場からは不満の声(面倒くさいとか、いろいろ)
そこで社長は「ITで何とかしたい」と考え、ITのプロであるITベンダーに相談したのが始まりでした。
相談したら何が起きたのか
相談したITベンダーからの提案は、今流行りの「最新のクラウドシステム一式」導入。
会社で行っている業務も説明していたので、ITベンダーからの提案も、クラウドシステムの機能も間違っていませんでした。
「よし!これなら上手くいく!」
そんな想いと期待で導入を待ちました。実際にクラウドシステムが使えるようになり、社内で使い始めると、、、あちこちから不満の声が。
不満の原因は「建築業特有の業務には合っていない」ということでした。
具体的な不満の原因としては、
- 現場では入力が間に合わない
- 結局、紙が残る(紙が便利)
- 事務は紙とシステムの両方を使うので二度手間(導入前よりも仕事が増えた)
「ITを入れたのに、前より忙しい」そんな声があちこちから出ました。
相談を受けて見えた本当の問題
私が最初に行ったのは、システムの話ではありません。
- 社長は何に困っているのか
- 事務は何が大変なのか
- 現場は何を嫌がっているのか
これらを一つずつ整理しました。すると問題は、「IT」ではなく「判断の順番」だと分かりました。
この状況をどう立て直したか
導入されているシステムをいきなり変えることはせず、
- 使わない機能を無理に使うのは止める
- 紙を前提にした運用を残す
- 社長が判断すべき点を明確にする
たったこれだけで、現場の混乱は落ち着きました。
結果、社長(匿名)から頂いた一言
最初から、判断を手伝ってくれる人がいればよかった
同じようなことで悩んでいる方へ
この会社の失敗は、特別ではありません。同じような状況の建築会社は、実際にたくさんあります。
IT導入で失敗するかどうかは、技術ではなく、進め方で決まります。
工事も同じだと思います。もちろんITと一緒で技術は必要ですが、いくら技術を持っていても進め方を間違えると良い工事にはならないはず。工期が守れいこともあれば、引き渡してからクレームが発生するはずです。
さいごに
もし、「ベンダーの提案をそのまま進めていいのか不安」と感じていらっしゃるなら、建築会社向けIT・業務お悩み整理『無料オンライン相談(30分)』をご利用ください。
無理な営業は行っていませんので、お気軽にご相談ください。
