ECサイトの大半は消費者向け、いわゆる「BtoC」「DtoC」。消費者向けの取引は、上手くできればリピート率が高くなるため、かなり安定した売上を維持できます。
しかし、消費者向けの「あるある問題」は、常に価格競争になってしまうこと。
- 送料の差
- 10円の差
- 特典の差
こうした「ちょっとした」ことで、簡単にお客様が移っていく。リピート率が下がる。どことも同じように向き合うことになる「toC」での課題です。
で、このような課題を解決するために、企業様によってはECサイトを使って「BtoB」で売上を出せないか考えられるところが出てきます。
ECサイトでの「BtoB」ビジネス
これは経験から申し上げますと、簡単ではありません。
ECサイトを立ち上げるのは簡単ですが、欲しい企業担当者をECサイトへ集めて、商品や製品をカートへ入れてもらって決済してもらう。この流れを作るのがとても簡単ではないのです。
あなたのまわりの企業を見てみてください。ECサイトでBtoBビジネスを立ち上げて儲かっているところ、どれくらいあるでしょうか?立ち上げた企業は言いませんが、70%以上の企業は儲かっていません。良くてトントン。まぁ、トントンになっていないところの方が多いです。
これは私の経験から言えます。私のところには、BtoBビジネス向けECサイトを立ち上げたけれど、思っていたように売れないので相談される企業様が多いのですが、ほとんどが
費用 > 効果
こういう図式になっています。
BtoB向けECサイトに必須の機能
商品や製品が選びやすいのは当たり前。この部分は、きちんと
- 写真撮影して
- ページをデザインして
- キャッチコピーを作って
- 商品や製品のメリット、デメリット、ベネフィットを伝えて
わかりやすく、迷わせず、安心できる状態を作る必要があります。
この前提が出来ている状態で、以下の機能を取り入れておかないと「BtoB」ビジネスでは売れにくくなります。
- 在庫の明確化(どれだけ在庫があるのか)
- 入荷予定日の明確化(近日中に入荷するのかどうか)
- 納品日の明確化(入荷するなら何日なのか)
- 決済で「カード」「銀行振込」「コンビニ決済」できる
- 決済で「売掛」できる(締めでまとめて請求)
- インボイス対応
お問い合わせ窓口の一本化
ECサイトから
- 商品や製品についてのお問い合わせ
- 在庫状況のお問い合わせ
- 価格についてのお問い合わせ
こうしたことが発生した場合、最初は窓口を一本化して集中管理する必要があります。というのも、
- 1営業日経過しても返信していない
- 人によって違ったことを言う
- 在庫状況が曖昧
- 価格について答えられない
これBtoBでやると不安の種を蒔いてしまって、、、「売れない」原因になるからです。
さいごに
BtoB向けECサイトの場合、
- サイト構成案(ワイヤーフレーム)
- 商品や製品構成
- 導線設計
こうした小難しいことを最初に時間を使って考えるよりも(いくら考えても動かしてみないとわからないですから)、上でお話した必須機能について真剣に検討することが重要。
そして、必須機能をふまえたECサイトを動かしてから、訪問者数やCV数やCV率などを数字で判断し、下の3つを改善。
- サイト構成案(ワイヤーフレーム)
- 商品や製品構成
- 導線設計
これが売れるECサイトを作る方法です。
