中小企業様がホームページやECサイトへ集客しようと考えた場合、ウェブ広告やSNSという方法があります。しかし、長く安定した集客を考えておられるのなら「ローカルSEO」こそ、お客様候補の行動や意思決定プロセスに影響を与える方法だと言えます。
今回は、自分の成功事例から抽出した5つの重要なポイントについて紹介します。
1.Googleビジネスプロフィールの最適化
「Googleマイビジネス」と呼ばれていたころもありました。
Googleで検索したとき、どういう会社なのかがわかる情報を掲載します。
BtoC向け
- 正確な店舗情報(住所、電話番号、メールアドレス、営業時間)を記載
- 写真や動画によって信頼性や魅力をアピール
- Q&Aや口コミへの返信でお客様やお客様候補との関係性を構築
経験から申し上げますと、1つ目の「正確な店舗情報」が記載されていないところ、多いです。せっかく検索して見つけてもらっても、
- 場所わからん
- 電話やメールがわからんので連絡できない
- 営業時間もわからんので開いてるのかどうか不明
という状態ですと「行くのやめよう」となります。
BtoB向け
- 営業窓口や訪問可能なオフィス情報を記載
- 提供するサービスや導入実績などを記載
- BtoBのお客様のレビュー(これは難しいのでなくてもOK)
必須は「窓口」「オフィス情報」です。これが記載できない場合は、Googleビジネスプロフィールは使わない方がいいです。
2.NAP情報の一貫性維持
NAPとは
- Name(名前、名称)
- Address(住所、所在地)
- Phone(電話番号、最近だとメールアドレス)
のことを指しています。
自分の会社や事務所の情報を公開しているところは、これらの情報に一貫性を持たせないといけません。例えば、
- ホームページ
- ECサイト
- 食べログ
- ホットペッパービューティー
- 業界団体のサイト
などなどを使っている場合、NAP情報は一貫性を保っている必要があります。
3.ローカルキーワードの活用
ローカルキーワードとは、こういうのを言います。
地域名 + サービス
BtoC向け
- 京都 ネイルサロン
- 大阪 焙煎専門店
- 奈良 お漬物
地域名+業種でもOKです。また、ブログでは地域に関連した話題を取り上げるようにすると効果的です。
BtoB向け
- 京都 IT サポート
- 大阪 製造業 メンテナンス
- 奈良 木材 加工
BtoB向けは、お客様候補の検索意図に合わせたキーワード選定を意識してください。
また、導入事例を紹介するページでは必ず「地域名」をタイトルへ入れることを忘れずに。
4.地域コンテンツを充実しよう
BtoC向け
地域イベントや地元との関わりを発信しましょう。
「〇〇エリアのおすすめ地場野菜特集」というようなコンテンツで地域色を強化できます。
BtoB向け
地域密着を伝えるように意識しましょう。
- 〇〇市企業向けセミナー開催のお知らせ
- 〇〇商工会との連携実績
もしウェブサイトからホワイトペーパーや事例集を提供する場合は、それぞれに地域名を含めておくと検索からの流入を促進できます。
5.口コミやレビュー対策
BtoC向け
GoogleやSNSへのレビューを依頼しましょう。お願いしないと誰も自分から率先して、口コミやレビューを書いてくれません。だって面倒ですから。
BtoB向け
取引先から推薦文や事例公開の許可をもらえるのが理想です。、、、が、実際は難しいことが多いので無理のない範囲でお願いしましょう。
例えば、ヒビノシステムの場合ですと取引先様は「どこに依頼しているのか知られたくない」という方が多いので、実名での事例公開は行っておりません。
BtoCとBtoBの違い
よく似ていますが目的が違いますのでご注意ください。
BtoCの目的
- 検索行動 → すぐに行きたい
- 重視すること → レビュー、写真、アクセス方法
- コンバージョン → 来店、電話、予約
BtoBの目的
- 検索行動 → 情報収集、比較検討材料
- 重視すること → 実績、信頼性、専門性
- コンバージョン → 問い合わせ、資料請求
検索者の意図が違っていることに気を付けておきましょう。また重視することやコンバージョンも違っているので注意が必要です。
さいごに
中小企業様の商圏は、多くの場合「地域密着型」だと思います。そのため、全国を相手にしたSEO対策ではなく、もっと絞った「ローカルSEO」が有効です。
ちなみに、全国を相手にしたSEO対策は大手企業やIT関連企業が行っているSEO対策には勝てません。中小企業様が狙うのは隙間となっている地域性の強い部分。ここを狙って対策してもらうことで、数は少なくても良い流入を獲得することができます。
中小企業様のウェブサイトの流入は「数で勝負」してはいけません。「質で勝負」することが大切です。
