海外の調査報告によると、Googleが検索にAIを使い「概要」を表示するようになってから、これまでホームページやECサイトなどの指標として活用されていた「PV」「訪問者数」などを表す「トラフィック」が半減したという話があります。

半減(50%減)という話は海外のことなので、どこまで本当なのか怪しいなと私は感じていますが、確かに私のクライアント様でもAIが検索エンジンに組み込まれ「概要」を表示するようになって「PV」が減っていることは確かです。

おそらく皆さんのところも同じように、何かの数字が減ってきているのではないでしょうか?

さて、こういう事実が身近に出てくると「SEO対策」は今後も意味があるのか疑問を持たれると思います。

以前と同じSEO対策は意味がなくなる

ウェブサイトへ訪問する人の行動を調べていると、次のような「SEO対策」は意味がなくなる方向なんだなと感じています。

  • SEO対策だけを考えた「キーワード散りばめ」コンテンツの作成(そもそも読みづらいし、文章として成立していない)
  • 意味なく増やされる「文字数」決めのコンテンツの作成(文字数を無駄に増やすので何を言いたいのかわからない)
  • やたら意味なくダラダラした内容の「長文コンテンツ」の作成(同上)
  • 独自性が全く感じられないコンテンツの作成(大量生産しているサイトに多い)

必要とされているSEO対策とは

  • 専門性を示す(示せている)
  • 意味のある情報を届ける(誰かの役に立つ)
  • 簡潔に伝える(必要なことに絞られている)

以前のように、ダラダラと長々と文章を書いたとしても、AIが概要を検索結果に出力するので意味がなくなります。それよりも、簡潔に伝える方が「読み手」の負担が減りますので、長い目で見ると「良いSEO対策」になると思っています。

これからのSEO対策の目的

以前はSEO対策によって検索結果の上位へ表示されることで、より多くの「トラフィック」を獲得しようと考えていました。

しかしAIが導入されたことで、検索上位の意味はかなり薄らいでいます。なぜなら検索上位を獲得できたとしても「概要」だけ見られて終わることがほとんどだからです。

そこでこれからのSEO対策で目指すべき目的はというと「本当にあなたを必要としている人から見つけてもらう」こと。すなわち、以前のような多くのトラフィック獲得を目的とするのではなく、少ないけれど「本気で探している」未来のお客様候補を獲得することです。

本気で探している「未来のお客様候補」とは

単に「○○について」知りたい人達は、これからは「AIが提示した概要」だけで満足します。そのため、あなたのウェブサイトへ到達することは減っていきますし、この段階の人達がウェブサイトへ到達したとしても新規顧客になる可能性はかなり低いです。

いっぽう、自然検索を自身で行い、AIの概要だけではなく自分で情報を探し、読み、理解する人こそ、本気で探している「未来のお客様候補」です。こうした行動を経て、あなたのウェブサイトへ訪問した人達は、多くの場合「新規顧客」として出会うことになります。

確かに今後は、ウェブサイトへのトラフィックが以前よりも減るでしょう。しかし、選別されたトラフィックが生まれていると考えるなら、今後は「選ばれた人達」向けに、先ほどお話した「必要とされているSEO対策」を行うことは「意味のあること」だと私は考えています。

さいごに

AI時代の検索では、SEO対策は終わっていてこれからはGEOだ!

こういう話も出てきていますが、AI検索で概要だけで満足するユーザー層を相手にしていないウェブサイトなら、地道なSEO対策は成約率を上げる方法として今後も意味はあるはず。

例えば自分が何かを購入するときの行動をイメージしてください。

AIの概要だけで判断して購入しますか?たぶんしません。本気で購入に踏み切るなら、自分で調べて、あちこちのウェブサイトを見て、理解して、比較して購入すると思います。
こうした行動フェーズに入った人に見つけてもらうことを目的としたSEO対策こそ、AI要約時代でも意味のあるSEO対策だと思います。