ネットショップをスタートしたけれど思うように売れないとお悩みの方。想像よりも多いのではないでしょうか。

ネットショップが比較的簡単に、少ない費用で、短期間でオープンできるようになったため、手軽に始める会社さんも増えていますが、店舗を持たないネットショップとはいえ

「放っておいたら勝手に売れていく!」

な~んてことは残念ながらありません。

勝手に売れていくネットショップの特性

とはいえ、世の中には「オープンして放っておいたら勝手に売れていく」というネットショップもあります(極少数ですが)。

ただし、こうしたお店には特性があります。どんな特性なのかというと、

  • 絶対に他のところでは売っていない商材を扱っている(日本中探してもない、アマゾンにもない、中国や韓国のネットショップにもない)
  • その商材を短期間に何度も欲しいと思う人が一定数存在する(コレ大事!)
  • 趣味性がとても高い(自慢できる、承認欲求が満たせる、というのは重要)
  • すでに市場で圧倒的なシェアを持っている(〇〇と言えばコレ)

さて、あなたのネットショップで扱っている商材、こんな特性を持っているでしょうか。

世の中にある商材で、こういう特性を持ち合わせているもの、ほとんどありません。多くは、

  • どこかに同じモノが売っている(部材関係ならモノタロウとか)
  • 似たようなモノが売っている(アマゾンかなぁ~)
  • 代替えできるモノが売っている(100円均一にあるとダメージ大きい)

こういう状態。ということは、ネットショップをオープンしたら、何らかの行動を起こさないと売れるはずがないということです。

なぜ売れないのか

ネットショップで売れない理由のほとんどはコレです。

「見込み客がネットショップへ集まっていないから」

自分達ではわからないものですが、あなたのネットショップは知られていないのです。この事実を受け入れてください。知っているのは自分だけだと考えてください。多くても自社スタッフとその家族までだと考えましょう。得意先さんや仕入先さんも覚えていないと思います。覚えておくメリットがないですから。

この事実が受け入れられれば、次の段階へ進めます。

知ってもらう行動をしよう

知られていないのなら、知ってもらう行動をすることです。今回はネットショップに効果的な5つの方法を説明します。

SEO対策

ChatGPTをはじめとする生成AIがネット検索の主役になってきた現在でも、検索エンジンから流入を生み出す「SEO対策」は有効です。

というよりも、SEO対策はネット集客の基本なのでやっておく必要があります。

本気で何かを探している人は、最終的にGoogleやYahoo!の検索を使って調べていきます。

ネット広告運用

リスティング広告やSNS広告が現在の主役です。

Google広告やYahoo!広告で検索連動型のリスティング広告を使うのは有効です。私もご支援させていただいているクライアント様で使っていて効果を実感しています。

商材のターゲットによっては、SNS広告も有効です。

  • Instagram
  • X(旧Twitter)
  • TikTok
  • Facebook

このあたりを活用することになります。

SNS広告で注意したいのは、“商材利用を想定しているターゲットが使っているSNSを選ぶ” ことです。

例えば、10代後半から20代前半の女性がターゲットなのに、Facebookを選んではいけません。いくら広告費用を使っても、おそらく効果は期待できません。だって、このターゲットの感度からするとFacebookなんてダサイSNS使ってないですから。アカウントを持っていたとして、面倒な人間関係から来た「義理感情」からですので使わないです。

SNSマーケティング

  • Instagram
  • X(旧Twitter)
  • TikTok

これらへの投稿を運用し、認知度を高める方法です。

  • 商品を使うシーンをショート動画で投稿
  • ハッシュタグを使って拡散

ポイントは

  • わかりやすくてオシャレ
  • 短い動画
  • ウダウダ話よりもシンプルな動きで表現
  • ライフスタイルを提案

SNSマーケティングで注意したいのは、

  • いきなり売上につながりにくいこと(認知度向上が目標)
  • インフルエンサーとのコラボは「ステルスマーケティング」にならないように
  • SNSの特性上「炎上」する可能性があるため、投稿内容は慎重にチェック
  • 炎上した場合の手順を事前に決めておく
  • 一度始めたら半年は手を抜かずに継続する覚悟を持つこと

メールやLINE配信

一度購入頂いた方へ、リピーターしてもらうために行う方法です。

  • おすすめ商品の紹介
  • 新商品の紹介
  • セールの紹介
  • レビューのお願い
  • 自社商品を使ったお役立ち情報

注意点は、「毎日送るな」「セール紹介ばっかり送るな」ってことです。毎日送ってこられたら鬱陶しいです。毎日毎日「お買い得情報」が届いても見なくなります。

口コミやレビュー活用

どちらも書いてもらえると、単純にうれしい。そして新規獲得に役立ちます。

ただし、なかなか書いてもらえません。だって面倒ですから。あなたもネットショップで買い物したら、もれなく書いてますか?何かメリットがないと書かないですよね?あなたのお客様も同じ思いです。

ですから、口コミやレビューは「こちらからお願い」する必要があります。

何から始めるのがいいのか

今、ネットショップが売れていないのなら「新規獲得」をすることが一番。ということは、

  • SEO対策(基本だから絶対にやって!)
  • ネット広告運用(スタートタイミングこそ思い切ってやって!)

まずは、この2つから。余裕があれば「SNSマーケティング」。

新規獲得の先にリピーターも考えているのなら(そういう商材なら)メールやLINE配信です。

全部やりたくなりますが、実際にそれだけ同時に運用する時間がないと思いますから、まずはできることからスタートしてください。もし時間や費用より運用する人材が居ない場合は、外部の専門家へ依頼することも検討してください。

さいごに

ネットショップもリアル店舗も同じです。オープンすれば集客活動をしなくてはいけません。

ネットショップは企業の「新規事業」だと思います。新規事業ですから、スタートしたら終わりではなく望んでいる結果を得るための「事業運用」が必要なはず。

「ネットショップ作った!」で満足して終わらないでください。作ったのなら売上が上がるように成長させましょう。