業務システム開発を40年やってきた経験から申し上げますと、IT導入の話になると何故か「導入することが大前提」になっているんです。

例えば、IT業者やベンダーと業務の話をしていると、いつの間にかこうなりがちです。

  • 効率が悪い → ITを入れましょう
  • 情報共有が大変 → システム化しましょう
  • 管理が煩雑 → ツールを探して入れましょう

冷静に考えると、これ、おかしな話です。どうして「導入する」が前提なのでしょうか?
少しで構いません。立ち止まって考えてみてください。今、話題になっている問題、本当にITで解決すべきでしょうか?

建築会社の課題は「IT以前」のことが多い

これまでの私の経験も含めての話ですが、課題を実際に整理してみると、こんなケースがとても多いです。

  • ルールが決まっていない
  • やり方が人によって違う
  • 情報の出どころがバラバラ

こういう状態でITを入れても、、、問題は解決しません。むしろ、

  • 混乱が増える
  • 使われない
  • 手間が二重になる

こうした結果になりがちです(あるある現象上位3つ)。

ITは「整理された後」に初めて意味を持ちます

ITは「魔法」ではありません。

  • 業務が整理されている
  • やることが決まっている
  • 現場が理解している

この状態になって初めて、ITは力を発揮します。ということは、

  • 業務が整理されていない
  • やることが決まっていない
  • 現場が理解していない

こういう状態でIT導入をすると、失敗しやすいということです。

ITを入れなくても回っている会社の共通点

ITを最小限に抑えて、うまく回っている建築会社には共通点があります。

  • やらないことが決まっている(やることではないのがミソ)
  • 仕組みがシンプル(特別ルールは運用でカバーできないか考える)
  • 社長が全部を抱えていない(外部のサポートを活用)

最新のITを導入して使っている、というわけではありません。判断が整理されているだけなんです。

「ITをやらない判断」は、逃げではありません

今の時代「ITをやらない」と言うと、時代に取り残された「後ろ向きな会社」のように聞こえるかもしれません。ですが実際は違います。

  • 無駄な投資をしない
  • 現場を混乱させない
  • 社長の判断リスクを下げる

前向きで、経営的な判断がきちんとできていると言えるのです。

私の経験からも「やらない勇気」がある会社ほど、必要なITを必要なタイミングで入れて成果を出しています。

私が最初に見るのは「IT」ではありません

他のブログでもお伝えしていますが、私はどこかの代理店になってITツールを売っていません。IT業者やベンダーと手を組んでバックマージンを貰ってシステム導入を勧めていません。

だからこそ、建築会社の相談を受ける時、最初に見るのはIT導入前提ではなく、

  • その問題は何か
  • IT以外の方法はないか
  • 今やる必要があるのか

ここが整理できてから、初めてITの話をします。

さいごに

ITを入れる前に、一度立ち止まってみてください。

  • それはITで解決すべき問題か
  • 今やらない選択肢はないか
  • 止める視点はあるか

この3つを考えるだけで、防げる失敗は本当に多いです。

もし、「ITを入れるかどうか」で迷っているのなら、入れない判断を含めて検討する「無料オンライン相談(30分)」を受けています。

  • 売り込むことはありません
  • 導入前提で話をすることはありません
  • やらない理由は無いのか一緒に考える時間です