ITの話になると、こんな判断をしていないでしょうか。

  • 自分はITに詳しくない
  • 専門の業者の方が分かっている
  • だから任せた方が安心

「詳しい人に任せた方が安全」という考え、これはとても自然な判断です。ですが、建築会社のIT失敗で最も多いのが、この考え方でもあります。

ベンダー任せが危険になる理由

IT業者やベンダーが悪い、という話ではありません。私も元はそちら側の人間ですから言えますが、ほとんどのIT業者やベンダーは悪意を持って勧めているのではありません。IT業者やベンダーの多くは、自分の仕事として正しいことをしています。

ただし、どうしてもIT業者やベンダーとの話は、こんな構造になります。

  • 業者:導入する前提で話す
  • 社長:判断材料が少ないまま聞く
  • 現場:意見が出にくい(話が具体的じゃないので意見の出しようがない)

この状態で進むと、話を「止める判断」がどこにも存在しません。

よくある建築会社のケース

実際によく見る流れです。

  • 管理を効率化したいという漠然とした課題を持っている
  • 業者から「このシステムで全部解決します」と提案がある
  • 自社の中で比較する余裕がなく、そのまま進む(たぶん大丈夫なはず)
  • 導入後、現場が使いこなせない(現場で使えない)
  • 結局、多くの手作業が残る(導入前と変わらない、または手間が増える)

これ、社長の判断が間違っていたわけではありません。

こうなったのは「この会社に本当に合っているか?」を冷静に見る立場の人がいなかっただけなんです。

業者は「止める役割」を持っていない

ここ、実は一番重要なポイントです。

IT業者やベンダーは、

  • 導入を進めるプロ
  • 機能を説明するプロ

ではありますが、「それ、今はやらなくていいですよ」と言う役割ではありません(仕事だから仕方ないという側面はあります)。

導入する側の会社としては「止めてくれる判断を期待している」部分も少しはあると思いますが、期待する相手がそもそも違っていることが多いのです。

社長が一人で判断すると、必ず無理が出る

そうかと言って、

  • ITの専門知識
  • 自社の業務理解
  • 現場の状況
  • 投資対効果の判断

こうした多岐に渡る分野の事を社長一人で背負うのは、現実的ではありません。

だからこそ、先ほどの流れのような

  • IT業者やベンダーに任せる
  • 勢いで決める

というパターンになりやすくなります。

本当に必要なのは「利害関係のない第三者」

建築会社のIT導入で必要なのは、

  • 売らない
  • 作らない
  • 導入しない

こうしたことを前提にできる第三者の視点です。

具体的には、

  • 今やる必要があるのか
  • やらない選択肢はないのか(別の方法はないのか)
  • もっと小さく始められないか

冷静に整理できる人がいるだけで、失敗の確率は大きく下がります。

私が経験から導き出したこと

私はITツールを代理店販売していません。特定のIT業者やベンダーから開発や導入に対するバックマージンを貰って話を進めるような仕事も請けていません。

建築会社のITについて「一度止めて整理する」役割を行っています。

その結果、

  • 導入を見送った(IT業者やベンダーからするとイヤな奴です)
  • もっと後に回した(1年後に導入したとか)
  • 別の方法で解決した(一緒に選定したり、私が小さなツールを作って提供したりとか)

という判断になることも多くあります。

ベンダーに話を聞く「前」に考えてみてください

  • そのIT、本当に今必要でしょうか(提案規模が大きすぎないですか)
  • 誰が「やらない判断」をしますか
  • 社長一人で判断を抱えていませんか

ベンダーに相談する前に、一度立ち止まるだけで防げる失敗は多くあります。

さいごに

IT導入を進める前の「整理役」として、ITを導入する・しないを30分で整理するだけの無料オンライン相談を受けています。

  • 売り込み、ありません
  • 導入前提の話、ありません
  • むしろ止める役割です
  • 電話やメールの連絡もありません(欲しい方は遠慮なく言ってください、定期的にお伺いのメールをします)

判断に迷っている段階であれば、一度話してから決めても遅くありません。