本を出すとなると、ほとんどの人が「自分の事」を書くことになります。それは技術だったり経験だったり色々です。

そのため、出版社へ企画を持ち込むときに必要となる「構成案」が「自分語り」になってしまい、出版社から「これではちょっと・・・」と言われてしまいます。

では、どうすればこの状況を変えることができるのかというと、経験から申し上げますが「視点」を変えることになります。

1:ターゲットの悩みから逆算する

本を出すということは、自費出版でも商業出版でも、誰かに興味を持ってもらい「手に取ってもらう」必要があります。その先に購入というシーンがありますが、購入は手に取った人のタイミングという、何とも制御しづらいことが要因となるため、今の段階で深く考えても意味がありません。

そこで構成案を考える私たち著者が考えないといけないのは「目に留まり手に取ってもらう」ことです。

で、どういうものなら実現できるのかというと

  • この本は誰の、どんな悩みを解決するのか?
  • 読者が悩みを解決するためにショートカットできる道なのか
  • 最初から最後まで読んだ時に読者がどう変化できるのか
  • 目次をざっくり見ただけで「変われそう」とイメージできるのか

こういう風に考えてみてほしいです。最も簡単にイメージできるのは、ターゲットの悩みから逆算することです。

2:最初の10秒で「良さそう」と感じてもらえる

人は書店で本を手に取り、最初の10秒で「自分にとって価値があるか」判断しています。

そのため、最初に目が行く部分では、具体的で即効性のある言葉で伝えるような構成案を考えます。

例えば「コミュニケーションのコツ」ではなく「初対面で軽く見られない3つの質問」とか。

3:引き算で考える

あれも書きたい、これも書きたい。そうなります。しかし内容の重複は出版社も読者も飽きます。

飽きるということは、前に進まないので結局は売れません。また、読者によっては「ページの水増し」で分厚い本にしようとしている。こんな風に受け取られることもあります。

Youtube動画で広告収入のために無駄に長いのと同じです。

  • ダブり
  • 話が飛んで同じところに戻ってくる

一般的には「重複」と言いますが、引き算してテーマ別の章立てにしていきましょう。そうすることで、かなり重複は回避できます。

4:トレンドと普遍性

商業出版で書店で並べられるためには世の中の「トレンド」が必要です。「今人気なこと」です。令和6年のビジネス関係なら「AI」です。自費出版の場合は、あなたが売りたいターゲットだけのトレンドが必要です。

しかし、書籍の土台は「普遍性」がある方が売れます。なぜなら、人間の悩みって1000年経っても大きく変わらないからです。

  • 仕事や家庭での人間関係
  • 恋愛
  • お金
  • 健康
  • 自己実現(自己啓発)

こういうのが「普遍性」。そして普遍性に「トレンド」をくっつけるのが本を書く時の鉄則です。

5:リズムを作れ!

本を完読するのは難しい。本好きでも、リズムの良くない本を、いくら内容が良くても進みません。投資関係の本だと「パンローリング」さんの本。内容は良いのですが、何とも読み進めるのが難しい。技術系なら、最近かなりマシになってきましたが「オライリー」は強敵です。

ですから、あなたも構成案を考える時は、最初から最後までのリズムを無視していはいけません。

リズムには王道があります。「起承転結」です。

  • 起→第1章→現状、危機感、共感
  • 承→第2章→具体的解決策
  • 承→第3章→メソッド
  • 転→第4章→つまづきやすいポイントの対処法
  • 結→第5章→未来への展望、マインドセット

FXとか投資とか、いわゆる「稼げる系」情報商材の場合は「マインドセット」を最初に持ってくることが多いです。一般的にマインドセットを最初にもってくると、読者のハードルを上げてしまうことになりますので、メソッドを提供する本の場合は第5章がおすすめです。

リズムは「簡単→やさしい→自分にもできそう→できた!」という、ステップごとの階段になっているのがベストです。

例えばダンスミュージックで、いきなり150BPMの曲を聴かされても踊れないですが、125BPMくらいから始まって、DJが1時間かけて150BPMへ上げていれば、気持ちよく踊れます。

さいごに

あなたが書こうとしている本の構成案を作ったら、あなたのライバルになる書籍を3冊見つけてください。そして、その3冊の目次を書き出して、自分の構成案と比較してください。

すると「自分の構成案にあって、他にはない部分」が見つかります。これがあなたの本の強みです。

当然、逆もあります。逆の場合は、自分の本に必要なら加えるか検討すれば良いだけです。

ただ、経験から言うと、逆の場合に加える必要は無いと私は思います。すでに他の本にあることよりも、他の本に「無い事」を持っている方が意味があると思うからです。