年末年始が近づくと、毎年の恒例行事のように「へっ?」と一瞬騙されそうになる迷惑メールが増えてきます。

今回、私のところに「メールボックスが24時間以内にロックされます」という脅しメールがやってきましたのでご報告します。

迷惑メールの内容

下のスクリーンショットの内容が届きましたのでご覧ください。

迷惑というより「脅し」ですね

メールソフトが「怪しいよ」と赤枠部分で教えてくれているのもあって、私の環境では騙されることはありませんが、メールタイトルと文面だけだと騙される人、いると思います。

チェックしたい部分

こういうメールですが、何かおかしいなと思ったら「送信先」を見てください。

今回ですと「support@canotedor.com」となっています。

このドメインをお持ちの企業様とは、現在のところお取引はありません。自分が何かの問い合わせに使った記憶もありません。サブスクの運営会社でもありません。

ということで、ここでほとんどの場合は「信じてはいけないメール」だと判断できます。すぐに削除しておきましょう。

もう一点のチェックポイント

今回のケースですと、「メールボックスがロックされる」ということですので、どのメールアドレスがロックされるのか考えてみてほしいのです。

今回、相手が「ロックするぜ!」と言ってきたメールアドレスは、私がドメインを取得して管理しているメールアドレスでした。ということは、本当にメールアドレスがロックされるのなら、メールサーバーを運営しているところから連絡があるはずです。

自分でメールサーバーを作って立ち上げて運営している場合なら、自分が運営になりますので、メールサーバーから自分宛てに「いっぱいに近づいているよ」と教えてくれます。ということは、送信元は「メールサーバー」に設定した管理者アドレスでないといけません。

一般的な企業様で使われていることの多い、

  • Xサーバーのメール
  • さくらサーバーのメール
  • Gmail
  • Outlook

他にもありますが、どちらにしても使っているサービスを運営しているところから直接連絡があります。

どう考えても、見たこともなく、聞いたこともなく、身近な存在でもないドメインからのメールで「ロックするぜ!」というメールは届きません。

不審なリンクやボタンはクリックしない

今回のメールですが、何か不具合があるようで

  • 誘導先のリンク
  • 誘導させるボタン

この2つが表示されていません。そのため、受け取った人が何らかのアクションを起こすことはできません。しかし、少し時間が経過すると、こういう不具合は修正され、正しい振舞いをするようになります。

これまでもお伝えしていますが、「怪しいな」「おかしいな」と感じたら、絶対にリンクやボタンをクリックしないようにしてください。

さいごに

年末年始はメールのやりとりが増えます。また、休暇に入るとメールが溜まってしまいます。こういう事象を使って、悪意のある集団や人は突破口を探そうとしてきます。

年末年始、特に年始は「おかしなメール」が混ざっている確率が高まりますので、会社の中で

  • 怪しい
  • おかしい
  • 文字化けが多い
  • 知らない
  • 普段メールでやりとりがない(人、部署、会社)

こういうメールは開かないか、IT担当者へ相談することを徹底しておきましょう。