年末が近づくと、毎年の恒例行事のように不審メールが増加します。
不審メールには、
- 営業メール(ウォーターサーバーやエネルギー関係が多い)
- ウィルス感染を目論むメール
- 誘導して騙す詐欺メール
こういうのが主流です。で、今回ご紹介するのは、私の元に届いたビジネスメールを装った5パターンです。

メールタイトル:看板データ追加

メールタイトルが「看板データ追加」になっているメール。印刷をお仕事にされているところだと開いてしまうかもしれません。
メールの書き出しも「お世話になっております。」からはじまるので、ビジネスメールと間違う可能性があります。
メールタイトル:Amazon.co.jpの3商品の注文番号

このメールタイトルですが、最近では企業様でもアマゾンで買い物されるところが増えていますので開いてしまう可能性があります。
特に次のような業種さんは、アマゾン利用率が高いのでご注意ください。
- 建築、建設関係
- 自動車整備業
- 中規模以下の製造業
- 中規模以下の倉庫業・配送業
「社内の誰かが頼んだ分かな?」と思って開いてクリックするかもしれません。ですので企業様で
- アマゾン
- 楽天
- アスクル
- モノタロウ
- ヤフオク
- メルカリ
こうしたサービスを使われる場合は、社内で
- いつ
- 誰が
- 何を
- どこで
- どこのために(なにのために)
購入したのか共有して「見える化」しておきましょう。
メールタイトル:11月15日のお願い

今後は日付を変化させながら送ってくると思います。このメールの特徴は下記の書き出しです。
お久しぶりです。お花見以来ですね。
おまえ誰やねん!って感じですが、交友関係が広い人だと引っかかるかも。
メールタイトル:架電の件

「架電」を使っていますので基本的には社内メールを装っています。または特定の業界メールを装っています。
メールの書き出しを見ると「お世話になっております。」からはじまるので、社外からのビジネスメールとして勘違いしてほしいことがわかります。
しかし、、、「架電」って普段のメールで使うかな?社内メールでも使わんと思う。語彙力高いアピールメール?
メールタイトル:11月30日のお願い

来ました!11月15日のお願いから日付が更新され、タイトルに季節を感じさせる「忘年会」が入っています。
しかし、書き出しや本文が同じなので工夫が足りていないです。今後は生成AIを活用して、バリエーションを増やしてくると考えられます。でも、こういうの基本部分は同じなので似たようなのはスルーか削除でOKです。
さいごに
今回届いたメールですが、似たようなのがご覧の方々にも届いているのではないでしょうか?
くれぐれもメールを開いたとしても、本文に記載されているURLをクリックしないようにしてください。
間違って(慌てて)クリックした場合は、隠さずに社内でクリックしたことを共有。すぐに社内のIT担当者へ連携して対応するようにしてください。
黙って放っておくと、アスクルのようなことになるかもしれません。アスクルは資本力もありますから何とかなるでしょうけれど、一般企業では信頼低下から取引停止も考えられます。
社内での迷惑メール対策と対応方法の教育は必須の時代です。年末は普段よりもご注意ください。
