2025年10月から2026年7月にかけて、これまでマイクロソフトのExcelで使えていた「外部ワークブックリンク」の動作(専門的には「挙動」)が変更されるというアナウンスが出ています。
目的は、マルウェア感染などのリスクを減らそうということのようです。
無効化対象のファイル形式
Trust Centerで既にブロック対象になっているファイル形式です。例えば、こういう拡張子のファイルです。
- exe
- bat
- msi
「便利だから」という理由で外部リンクしておられた非IT企業さん、いらっしゃる可能性ありです。
Excelのバージョン「2509」以降では、ブロック対象のファイルへのリンクを含んでいるExcelブックを開くと「警告バー」が表示されます。
Excelのバージョン「2510」以降では、ブロック対象のファイルへの新規外部リンクの作成や更新ができなくなります。
新しいバージョンになると、これまでと同じように「すんなり」動かなくなるということです。
回避策
管理者向けとして、ポリシー設定やレジストリ編集で対応できると、マイクロソフトがアナウンスしています。
詳しい内容は、今後マイクロソフトのサポートなどからわかりやすい情報が出てくると思いますので、しばらく待ち状態かなと。
海外サイトには、レジストリの設定方法が記載されているところもあります。
※気になる方は「BLEEPING COMPUTER」のサイトをご覧ください(英語です)。
利用者向けの対策
これはIT管理者が対象となるExcelブックを順にチェックしていく必要があります。
もし外部リンクにブロック対象のファイル形式が指定されている場合は、業務フローに影響が出てきますので社内で「動きません!」という悲鳴が上がる前に
- 点検
- 修正
- 周知
という行動を優先することになります。
さいごに
これを機にワークブックリンクの見直しを進めておくのが正解だと思います。作ったときは使っていたけれど担当者が変わってからは、長期間に渡って全く更新されていない外部ソースってありますから。
おかしなウィルスやマルウェアの被害に遭う前に、使わない外部リンクやExcelブックを整理するタイミングだと考えてください。