社内で生成AIサービスを作りたい。という会社さん、あると思います。でも、、、AI人材は社内に居ないし、新しくAI人材を獲得するのも・・・簡単じゃない。
そのようなケースでおすすめなのが「Dify」という生成AIサービス構築ツールです。
Difyを使うと結構簡単
Difyは
- プログラミングスキルが不要
- オープンソースプラットフォーム
これら2つをウリにしている生成AIサービス構築ツールです。
これまでだと生成AIサービスを作る時に敷居となった部分をかなり低く設定しています。また、直感的なインターフェースを使ってノーコード(またはローコード)で作ることができます。キントーンみたいなイメージで作れる感じです。
なぜこうしたことが実現できているのかというと、Difyは「生成AIを活用すること」に主眼を置いているから。Difyで生成AIを作るのではなく、すでにある生成AI(ChatGPTとか)を活用するという方式。
あまり難しいことは考えずに、社内で生成AIを使ったサービスを作りたいなら、テスト的に作って使ってみてほしいサービスです。
Difyが使える環境
Difyがすごいなと思うのは、2つの動く環境を選べること。
- ブラウザから使える(まさにキントーンみたいな使い方)
- ローカルでも使える(オンプレミス可能)
ローカル環境で使う方がインストールとか面倒ですが、ゼロからローカル環境へ生成AIサービスを動かす環境を作ることを考えると断然ラクです。すでに必要なインストール手順も公式サイトで公開されていますから、ヘタに悩む必要がありません。
Difyの料金
テスト的に使う場合は無料です。本格的に使う場合は、有料サービスへの移行が必要です。
使い方にもよりますが中小企業様が使う場合なら、2025年9月時点で月額59米ドル~159米ドルのプランで十分だと思います。
※米ドルなので為替レートによって毎月の日本円料金が変化します。
※こういうサービスは突然に料金体系が変わることも多いので、必ず公式サイトで確認してください。
詳しいプランと料金は公式サイトをご覧ください(https://dify.ai/jp/pricing)
Difyが得意とするサービス
Difyが得意としている生成AIサービスは次の通りです。
- チャットボット
- Webページ要約アプリ
- コンテンツ作成
- 音声入力アプリ
- Webスクレイピング
- AIエージェント
社内で作るとなると「AIエージェント」は、かなり大量のデータも必要になるので簡単ではないと思います。しかし、AIエージェント以外なら社内で作って結構使えるのではないでしょうか。例えば、
- チャットボット → 自動応答システムになるので社内のFAQが作れる
- Webページ要約アプリ → 情報整理に効果的
- コンテンツ作成 → とにかく文章作成が面倒な人はうれしいはず
- 音声入力アプリ → 議事録作成とか翻訳とか
- Webスクレイピング → 市場調査などに必要なデータを自動で収集
ちょっと前だと、「Python+ライブラリ」でコーディングしないといけなかったことが、Difyだと簡単に作れてしまうのですよ。
さいごに
社内での生成AIサービス構築ですが、意外に要望が多いのです。というのも、
- 社内のFAQ業務に使いたい(同じことを何度も答えるのが面倒、迷惑かけるので聞きづらい)
- 議事録を簡単に作りたい(確かに面倒ですから)
- 文章作成に使いたい(慣れないと嫌だと思います)
こうしたニーズ、会社では無くならないから。誰しも「面倒だなぁ」と感じるところを生成AIサービスで対応できるようにすると、少しずつでも社内で幸せになる人が増えると思います。
